【配給】日活
【監督】春原政久
【出演】小沢昭一/長門裕之/由利徹/南利明/南寿美子/久里千春/土方弘/加原武門/野呂圭介/福田トヨ/片桐常雄/松本染升/井東柳晴/紀原土耕/糸賀靖雄/榎木兵衛/水木京二/伊達満/久松洪介
Contents
主題歌・挿入歌
挿入歌
- 「花笠音頭」山形県民謡(歌:加原武門)
- 「露営の歌」中野忠晴/松平晃/伊藤久男/霧島昇/佐々木章(歌:長門裕之)※替え歌
- 「おうま」童謡(歌:南寿美子/小沢昭一)
- 「藁の中の七面鳥」(インストのみ)
- 「同期の桜」軍歌(歌:長門裕之/由利徹)※替え歌
- 「ソーラン節」北海道民謡(歌:長門裕之)
- 「かんかんのう」(歌:小沢昭一)
(☆印:OPまたはEDでクレジットされている曲)
楽曲使用シーン
1.「花笠音頭」
保険加入者・鶴野亀太郎(加原武門)が歌い、保険屋の久六(小沢昭一)が踊っていると、亀太郎が突然倒れて死んでしまう。
2.「露営の歌」(インスト)
久六と半次(長門裕之)が東京駅の窓口で寿行の切符を買い、列車に乗り込むシーンで流れる。
3.「おうま」
列車のなかで、葉子(南寿美子)が相席になった子どもと一緒に歌う。
4.「藁の中の七面鳥」(インスト)
列車が寿駅に到着し、久六・半次・葉子が下車するシーンで流れる。
5.「おうま」
葉子の気を引こうと、久六が旅館の窓から外を見て歌う。
6.「おうま」
手紙をもらった久六が、葉子からの手紙と勘違いして浮かれて歌う。
7.「露営の歌」(替え歌)
半次が「露営の歌」の替え歌を歌ったあと、銃でキジを撃ち落とす。
8.「同期の桜」(替え歌)
再会を果たした半次と馬五郎(由利徹)が、網走刑務所で一緒に過ごした過去を懐かしんで歌う。
9.「ソーラン節」
「卵巣」と聞いた半次が、洒落で口ずさむ。
10.「かんかんのう」
大宅(松本染升)に死人のドドンパを見せるシーンで、久六が歌い、半次&死人になった馬五郎が踊る。
11.「おうま」
ラスト、帰りの列車のシーンでのインストBGM ~ 男女4人で飲みながら歌う。
もう最初から最後まで笑いっぱなし。
特に、落語「らくだ」をモチーフに話が展開される後半はめっちゃくちゃ面白く、何度も声出して爆笑しまった(笑)
小沢昭一・長門裕之・由利徹がとにかく最高、ほかも出てくる人間みんな楽しい。
長門裕之と由利徹のコンビは最強です!!
「かんかんのう」のドドンパアレンジはイケてるし、長門&由利が踊るドドンパが実に可愛く楽しく、何度も見返してしまいました。
そして、網走刑務所をネタにした「同期の桜」の替え歌の歌詞がひどくて爆笑!
長門裕之が歌いながら笑ってるのが聞こえて、そりゃ笑っちゃうよね、と(笑)
軍歌がこういう使い方をされても許されるって、時代も変わったんだな~…と思わせるシーンですね。
東京駅から列車に乗り込むシーンで長門裕之がギターを背負っているのは、渡り鳥シリーズの小林旭を意識したものでしょうかね?(笑)
寿駅の改札前には「観光秋川渓谷 五日市案内所」「楽しいレクリエーションの秋川地域」という看板が見えていて、駅前の商店街の風景や 駅舎の形状などから総合的に判断すると、寿駅のシーンで撮影に使われているのは武蔵五日市駅ではないかと思われます。
「秋川渓谷」「五日市」という地名がはっきりと確認でき、さらに、由利徹がキョンシーみたいな愉快な動きを見せる場所は「小和田橋」なので、東京の五日市町(現:あきる野市)でロケしたのは間違いないでしょう。
長島(糸賀靖雄)と桑田(野呂圭介)が番号付きの作業着を着ているのは、長嶋茂雄(巨人の背番号3)と桑田武(大洋の背番号8)からきているのだと思います。
瀬川(土方弘)がなぜ60を付けているのかはよくわかりませんが、この時期に背番号60を付けていた人でもっとも有名なのは、大洋の監督だった三原脩ですかね。
単に桑田との大洋つながりで三原の60にしたのか…?春原監督が大洋ファンだったのだろうか…?などと、いろいろ推測してしまいます(笑)